ロード・クエスチョン〜登山と自転車と温泉と〜

旧「ロードバイク辛みのデスロード」

コスパ最強か!?裏ヤビツ峠初心者ヒルクライム

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3週間ぶりのライドは、サイクリストの聖地「ヤビツ峠」!

 

鈍った身体は山を求めていた。筋肉に負荷をかけたい。頭が空っぽになるくらいの苦しさが欲しい。

「自転車で山登るとか頭おかしいのでは」と思っていた時代が私にもあった。

実際登り始めてみて思ったが、やはり自転車で山登るのは頭がおかしい。

というか頭がどんどんおかしくなる。

動力付きの乗り物で楽に登れる手段はいくらでもあるといのに、あえて人力で登ろうとする上に「山はコスパいい」などと言い始めることになる。

 

山はコスパいいな🤗✨✨✨✨

 

「オギノパン」のチーズバーガーが絶品

まずは、峠に向かう途中にある有名店「オギノパン」に向かう。

開店直後にも関わらず、ローディーだらけ。一般人もTV取材も入っているし、噂どおりの人気っぷりだ。

ここの名物は揚げパンだが、胃の調子がイマイチなので、今日はやめておくことにした。油ものは走行後がいい。

代わりにカロリーがあり、タンパク質もとれるチーズバーガーをチョイス。一口だけ、とかじってみたところ…。

 

f:id:weststreet:20161211213917g:plain「!!!!うめえええええ!!!」

 

見た目は普通のパン屋にあるハンバーガーなのに、パンもお肉もジューシー。肉は柔らかく旨味がぎゅっと凝縮されているし、ソースは甘め。

例えるなら、学校給食で出た「好きだった思い出のパンの味」だ。一口だけのつもりが全部食べてしまった。

 

丹沢あんぱんは、頂上のおやつにするために購入してポケットにIN。

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 どのパンも美味しそうだ…。

次は表ヤビツから登って帰りにここでランチできるようにしよう。

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外のテラス席も学校給食っぽい。

 

 いざ裏ヤビツ…といきたいところだが 

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 「ヤビツ峠」の看板が見えてきたぞー…とテンションを上げたいところだが、ここから峠までが意外と遠い。

いくつかトンネルを越え、山々しい坂を登り、登り、登り…。としているうちにどんどん気温が下がっていき、本格的な山の景色へ。

 

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 ヤビツ峠に行くまで普通に400Mアップのヒルクライム

裏ヤビツ到着、頂上を目指す

溶けかけの雪の塊が見え、雪の塊が増えていき、雪景色になり、ようやく裏ヤビツ峠に。

ギアをインナーローにセットして登り始める。

 

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「4月なのに雪だねぇ…。きれいだねえ。……写真とっていい?」

 

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「今日は足つきなしが目標なので、ダメです。どうしても撮りたいなら、一回頂上まで登って、また下りてきて撮ればいいですよ

 

山を登りたい気分ではあったが、なぜ2回も同じ峠をチャリで登らないといけないのか。ローディーは頭がおかしい。

 

写真撮影は許可がおりなかったので、道のりの写真はない。

ひたすらインナーローでみちみちと登り続ける。

きつい坂ではないが、裏ヤビツは表ヤビツよりも距離が長いらしく、集中力と脚のスタミナの我慢大会が始まる。

 

30分くらいたったあたり(精神的にややきつくなる時間)で事は起きた。

 

 

f:id:weststreet:20161211213358j:plainあと少しですよーがんばってー」

 

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……それ、嘘やろ?


f:id:weststreet:20161211213358j:plain「なんで分かったんだ」

 

 

やはりローディーは嘘つきだ…。

「大丈夫」「余裕」「いける」という嘘リストの中に「あと少し」というワードが追加された。

この言葉を信じると「あと少しか、がんばろう!」という気にはなるが、それも一時的。

いつまで経ってもゴールが見えず、その後の絶望も激しい「拷問の励まし」なのだ。

 

 

後で分かったが、この嘘の地点は頂上までまだ半分くらいの地点だった。

なにが少しや。

 

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「最近、ファーゴっていうドラマ見ててさ。」

 

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「うん」

 

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「そのドラマの主人公が普通のやつなんだけど、すごいズルいやつでさー。めちゃくちゃズル賢いやつなのよ。嘘もすごいつくし」

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「その話と僕と、もしかしてなんか関係あります?」

 

f:id:weststreet:20161211213917g:plain「ん〜ちょっと分かりにくかったかな?」

 

後半、きつめの坂を登りきって頂上到達! 

 

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気温2度。普通に寒い。

山頂であんぱんを食べる。うめぇ。

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 表から登ってきたおじいさまが「写真撮ってあげるよ!」と言ってくれたので、めずらしくバイクと正面からの記念撮影。

おじいさまのバイク、めちゃ高価そうやったな…。

 

裏ヤビツは、めちゃくちゃきつい、という訳でもなく、ほどよい斜度の坂とゆるやかな坂が織り混ざる「めっちゃちょうどいい峠」だっだ。

聖地と言われる理由も超納得。

ヒルクライムの練習に最適だ。

 

「きまぐれ喫茶」がマジで気まぐれ

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 あまりにもお腹が減っていたので、登り途中にあった「きまぐれ喫茶」まで下りなおしてお昼ご飯を食べることにした。

同じ峠を登りなおすのは嫌だが、山頂が寒すぎでとにかく暖かい飯が食べたかった。

 

飯と暖のために下り始めたが、裏ヤビツのダウンヒルがくっそ寒い。手足が千切れて無くなりそうな上に、雪解け水で路面も濡れてて危ない。

 

そして、凍えながら到着した「きまぐれ喫茶」は、電気はついていたものの営業はしていないというきまぐれっぷり。

暖かい飯にはありつけず、空腹のまま再び裏ヤビツ山頂まで登ることになったよ🤗✨✨✨✨

 

みちみちとインナーロー(遅い)で登っていると、後ろから若そうな男性2人組が楽しそうに上がってくる声が聞こえた。

 

男性A「やっべぇwwwきっつwこれ歩いて登った方がはえーわwww

 

わい「…」

 

前にいる私に気づいたのか、急に無言に。

 

男性2人「…」

 

そして追い抜かれる私。

 

男性2人「……」

 

わい「……………」

 

は、8kmは出てたから歩くのよりは速いよ…。

 

 

裏ヤビツのダウンヒルが寒すぎて、表ヤビツを登りなおす気になれなかったので、本日のライドはここで終了。

 

そういえば、初めて足付きなしで峠を登れた。

 

 

次は表ヤビツだなー。