マイナス2℃の箱根ヒルクライム!大涌谷極寒ライド
金曜夜、西日本は寒波に襲われ、関東もしっかり寒かった。
うーん…落車してからしばらく乗ってないけど、土曜日は乗りたい。しかしこの天気では今週末もライドは厳しいかも。と、ウダウダしているところでK氏からライドの誘いが。
「箱根いきましょう」
「えっ、でもめっちゃ雪じゃん。それに箱根って。登れるかわからんうえに寒そう。死ねる」
斜め上の誘い文句きたwww 弱虫ペダルから攻めてくるとは。
あの手この手を使って山へ誘導してくる。
寒いうえに難所で有名な箱根へ行くのは、今の自分にはいろんな意味でハードルが高い。
しかし、そろそろデスライドをしないとブログのネタがない。
そんな理由で箱根行きを決定した。(東堂さんの実家に行きたかったわけでは…🤗)
ルートは国道1号線、登り18km、獲得標高1000m
初ヒルクライムの入山峠が標高600m、距離5km程度。今回は距離が3倍、標高も2倍ほど。
冷静に考えると、ヒルクライムまだ2回目じゃん。
本当にいけるんか…。
小田原〜箱根湯本〜宮ノ下。温泉街の風情最高〜〜
小田原を出てすぐにゆるやかな坂がはじまるが、難なく箱根湯本へ。
「箱根の雰囲気ええな〜。温泉にも入らず宿にも泊まらない真冬の箱根きた〜〜〜!自転車は最高やで〜〜〜」
幸い、天気は晴れで風も少なく、日が出ていれば暖かい。
一方で、山の陰になっている部分はしっかりと雪が残っている。
たまらん。
入浴場もいくつかあり、温泉街らしい湯気がいくつも立ち込めている。
それにしても箱根は車が多い。
除雪はされているが、路肩は雪が積もって凍結していてバランスを保ちながら走るのは地味にきつい。背筋が爆発しそうになる。
脚も心肺も余裕はあるが、背中の痛みがやばすぎて何度か足つき。今回は押して登らないのが目標なので、休憩は大丈夫大丈夫…。
小涌谷〜芦ノ湖。斜度上昇、脚を使い切る
国道1号線の最高地点を目指す前のラストコンビニで補給。
「ここで登り半分くらいです。余裕そうですね。
「結構登ったと思ったのにまだ半分…。脚の疲れは割とやばい。それより背筋がやばい」
「ここから斜度がぐぐっと上がります」
「うっ…」
幸い車は少なくなってきたが、斜度がじわじわと上がっていき、ギアを落としていくうちに「おおう、もう軽いギアは売り切れた」状態に。
あとは脚の力を使って登るしかない。
と、前を走るK氏がキュッとブレーキをかけた。
「はい、ここが東堂さんの実家(と噂されてるとこ)」
「スゲー!めっちゃ風情ある旅館!」
こんなとこに住んでたら、そりゃ速いクライマーにもなるわ。
このあと、ロードバイクに必要なのは強いメンタル、強い身体、そして実家の太さ(資金力)だな、という話で盛り上がった。
我慢に我慢を重ねて最小ギアでペダルを踏み続け、ついに国道最高地点に到達。
箱根ヒルクライム達成したぞーー!!!
嬉しすぎる…。
あまりに坂が登れなくて箱根達成は1年後先くらいかと思っていたが、乗り始めて4ヶ月で登りきれた。
地味な努力を続けてきてよかった…うっ。
それはそうと、最後のきつい登りでフワーーーっと強めの向かい風が来て、例えようのない殺意が湧いたよ🤗
下りなら許すが、登りの向かい風、本当に許せない…。
一体誰に向けていいのかわからない殺意。向かい風。坂。
つらみ。
芦ノ湖でお昼ごはん
あとは下って、芦ノ湖へ。
いい感じで脚が売り切れた。いい疲労感だ。 箱根最高ーー!
その後、蕎麦屋に入り、お昼ご飯。
店内のストーブを取り囲み、冷え切った体を温める。
黒糖稲荷寿司、みそこんにゃく、山かけ蕎麦を注文。
黒糖稲荷は甘めの味付けで中のレンコンがシャクシャクしてて超ウマー。
「この黒糖稲荷は僕が奢ります。その代わり、大涌谷登ろ?」
「奢ってくれなくていいし、登らないし、脚はもうない。本日完売!終了!」
「なんで!!絶対後悔するよ!!大涌谷いかないと後悔する!!!絶対行きたい!!!」
「脚はさっき使い切ったし腰も痛い。何より寒い!曇った瞬間凍死しそう」
「じゃあここから別行動かー。僕は大涌谷いって頂上で美味しい名物の黒たまごを食べてエンジョイする。帰りは来た道戻って小田原まで下ればいいですよ」
「今のイラっとしたなぁ〜✨ 来た道戻るの嫌いだし登るよ!!登る登る!!!」
ということで、大湧谷ヒルクライム、おかわりで3.7km、200m標高アップ追加!
よく見たら、最初の予定表にもしっかり組み込まれてるじゃないか。
K氏は相変わらず大事なことを言わない。
ちなみに大涌谷はここ。
本当のデスライド開始!クソ坂アップダウンのオンパレード(死亡)
で、大涌谷までのルートなんだけど、箱根の道よりも遥かに過酷だったんだが!
ドーナツ激坂とか注文してない!
「これはたぶんすぐ終わるやつです」
すぐオワンネーー!
キツーーーー!
(ここで意識が飛んだ)
しばらくして先に行っていたK氏が戻ってきた。
「この後は常識的な坂なので大丈夫ですよ」
「常識的な坂wwwwwなにそのパワーワードwwww」
そこそこ長いドーナツ(非常識な坂)を越えたら、スーパーアップダウンのルート。
下りがあれば登りがあるし、下ったらさらに登らないといけなくなる。だってこのあとさらに頂上目指して登るんだから。
登るっていってるんだから、下りはいらないやん…なぜ道を真っ直ぐ繋げてくれないの(泣)。
ああ〜目の前に立ちはだかるアレ、あそこまで登るんだよ!!
「なぜこんな辛い思いをしてまであのハゲ山に登らないといけないのか」
「…^^!」
山は100mアップするたびに気温が0.6℃下がるという。
天候は晴れのはずだが、強風であおられた木々が積もった雪を降らせてくる。
気温はマイナス2℃だが、体はカーッと燃えるように熱い。
登れているかのように書いているけど、きつい坂は全部押した!!!ここは1号線ではないからノーカンね!!
じわじわ登っていくと、火山ガス発生注意の看板が連なり、硫黄の匂いがしてくる。
絶景!大涌谷に到達
富士山頂は曇りで見えなかったが、超絶景!
ハゲ山とか言っててすみませんでしたー!
絶景だが強風とマイナス3℃の気温で死ぬほど寒い。体感温度はマイナス5℃くらいだと思う。
黒たまごは5個入りからしか販売しておらず、バラ売りは売り切れ。5個もさすがにいらないので、黒にくまんを購入。
見た目はでっかい虫の卵のようだが、味は普通に肉まんだった。
「ここからダウンヒル(下り)か。三途の河まで下れそう」
「3kmだけ下って、強羅駅から電車で帰りましょう。寒すぎてダウンヒルの爽快感は皆無。危険度の方が高い!」
ダウンヒルは予想どおり、両手の小指が凍傷でちぎれてなくなるかと思うくらい寒かった。
こんなんで18kmもダウンヒルしたら手が動かなくなって三途の河へドボン確定してしまうやろ。
上強羅から強羅までのラインはまっすぐ下る激坂。
あまりに斜度がきつくてロードバイクに乗って下るのが不可能で、押して下る。
「この坂は別の意味でつらい。こういうことをしたくないから自転車に乗っているというのに…」
帰りは小田原で焼肉をたらふく食った。明日は間違いなく脚と背中が筋肉痛だろう。
登れてしまったとはいえ、箱根はやはり難易度的には高いほうらしく、ここが登れたなら普通の峠はもういけるとK氏はいう。
3ヶ月前はまったく坂が登れなかったが、ロングライドや講習を重ねて、ひとつの基準でもある名所・箱根を登れたのは本当にうれしい。
ロードバイクの楽しさは、疾走感や爽快感、達成感などいろいろあるが、自分の肉体の変化も大きい。体感を鍛えてテクニックを磨けば、もっともっと登れるようになりそう。
その上で普段見れない絶景も堪能できるし、ほんとコスパいいな〜〜〜(この日のためだけに装備を3万円かけて強化したのは置いておいて)。
走行距離42km
獲得標高1450m
消費カロリー1500kcal
ってGARMINのデータみたら、獲得標高は入山峠の3倍だったワロス。
もちろんGARMINには「最高記録達成です」と祝ってもらったよやったー!
以前よりも楽に坂を登れるようになったが、2kg減量したせいなのか、ヒルクライム講習のおかげなのか、あるいは両方なのかはよくわからないな!
あと楽に登れるようになったといっても、山はちゃんとつらいな!爆発しそうなつらさが肉体の限界のつらさに変化!つらさの質が変わった〜^^。
あと、気温もマイナス2℃くらいなら普通に走れてしまうということが分かってしまった…。
よし、ロードバイクのために残り2kg減量がんばるか!
落車したけどRaphaのジャケットが無傷だった
前回の尾根幹で登り坂急ブレーキ落車。
ビンディング練習以外で事故的な落車は始めてだった。いつかやるだろうなーとは思っていても、本当に落車するとやはり安全面でもっと気をつけねばという気持ちになる。
何故落車したのか
落車の原因は、坂道でダンシングしてる時にホルダーに入れてた輪行袋が落ちてフレームとタイヤの間に挟まり、立った状態で急ブレーキ状態になったからでした。
— 中川苦行 (@yura3x3x3) 2017年1月29日
そのまま前転して落車。
ヤバいと思った時には身体が宙に舞ってた。うつ伏せで地面に腹から着地。ハンドルだか自分の腕でみぞおちを強打したため意識はあるけど息ができない、動けない状態に…。早く自転車どけないと、と思っていても息できなくて動けなかった。車から夫婦が降りてきて助けてくれた。
— 中川苦行 (@yura3x3x3) 2017年1月29日
こんな感じで、顔から落ちなくて良かった。
あと登りで良かった。
下りだと4倍の速度は出ていただろうし、そこから前転落車とか考えたらぞっとする。
時速12kmくらいだったと思う。脚力もなくてよかったな…!
大きな怪我はなし
顎を軽く擦りむいでいた。右膝を打った形跡があり痛かったが、落車直後はよく分からず。
帰宅してから服を脱いで確かめると、膝打撲と擦り傷少々、あと右手首も少し擦りむいでいた。
夜めちゃ腫れたら病院行こうと思っていたけど、青あざ程度で済み日常生活には支障のない程度。
Raphaのおかげで無傷?
で、落車直後に自分の身体の次に気になったのは自転車。こちらも一応大丈夫っぽいが後日ショップにメンテにだすとして、おろしたてのRaphaのジャケット!
手袋は少し破けているし、さすがにどこかほつれているだろうなーと思っていた。
帰宅して、ジャケットをひっくり返して見てみたが、なんと無傷!
多少傷が入ったり白く擦れたあとくらいはあるかも?と調べたが、ほぼ変化なし。新品とほとんど変わらない状態だった。
Rapha…スゲーーー!
オシャレなだけでなく、強い。
このジャケットのおかげで打撲程度で済んだのかも。
もうこれから全身Raphaるわ。お布施、する。
装備は大事だ!
輪行袋も新調
モンベルリンコウバッグを購入。
今回落下したオーストリッジはホルダーケースにかちっとハマる大きさまで畳むのが難しいため、よりコンパクトなものに変更した。
今回、偶然1人で走っていて後ろにロードバイクもいなくて、巻き込み事故にならなかったのは救いかもしれない。
輪行するとつい時間を気にして急いで準備して走り始めてしまうが、事前点検はちゃんとしとかないといけないな、と思った一件だった。
高価なロードバイク試乗で軽量化に目覚めてダイエットをした結果
「1g軽量ごとに1万円」とも言われるロードバイクの世界。レースに出るわけでもないし、ホビーレーサー初心者が数gにそんなにお金をかけるとか^^;…と思っていた。
ScottのエアロロードFoil20に試乗するまでは。
7.4kgのScott Foil20の加速感がやばすぎた
弱ペダ今泉くんが乗ってるScottは軽量の技術で有名なメーカー。1月上旬その試乗会があるということで強風の中荒川彩湖公園に。
今まで自分のバイクよりも良いグレードのものに乗ったことがなく、いいバイクは一体どんなに違うのかとワクワクしていた。
会場で受付をすませ、サイズの合うこのロードの試乗順を待つ。
で、走った感想はといえば、走り始めがとにかく軽い。加速も異様に早い。踏んだ力がダイレクトにスピードに変わり、脳内物質がガンガンでて「もっと、もっと!」と踏みたくなる。
速く走れるというのがロードバイクの魅力だが、加速感、疾走感が今のバイクよりも段違いだ(こう書くとちょっと悲しいw)。
さらに、電動コンポでギアチェンジにもストレスがない。
追い風というのもあり、これまで出したことのないスピードで彩湖を走り抜ける。戻りの道は向かい風だったが、向かい風の辛さも軽減されている。
「これは…やばい世界を知ってしまった…」
「軽いとこんなに違うのか…」
今のバイクが8.5kgで試乗車とは約1kgほど差がある。(軽量以外にも性能差はあるだろうが、正直よくわかんない。)
1kg軽量化するとなると、ホイールを変えるのが一番だろう。
しかしこのホイールは軽くなればなるほど高価になり、1kg軽量となるともう1台割といいロードバイクが買えてしまう。
自転車を軽量化させるには重課金が必要だ。
ホイールを買えないなら減量すればいいじゃない
多くのローディーが通るこの道に自分も来てしまった。1kgの軽量にお金はかけられないが、自分の脂肪ならたっぷり余っている。これを落とさない手はない。
目標体重と減量条件
ロードバイクの適正体重は
身長-110=適正体重
だという。
今の体重だとあと5kg減らす必要がある。これが目標でよかろう。
あくまでも目的は「ロードバイクで速く気持ちよく走る」こと。なので
1. 筋肉はできるだけ落とさない(タンパク質は積極的にとる)
2. 1ヶ月で2kgまで(一気に落とさない)
3. 無理・我慢しない。緩くやる(1ヶ月で-0.1kgでもよしとする)。
結論言うと、現時点で1ヶ月で2kgの減量までいった。
出足好調。
カロリー管理だけやった
何をやったかというと、基本のこれだけ。
(基礎代謝の消費カロリー)+(運動の消費カロリー)〉摂取カロリー
自分の基礎代謝カロリーはだいたい1200〜1300くらいなので、食事は毎食摂るごとに
「これが600kcalだから、あと残りは600kcalくらいで収支あうな」
みたいな感じ。
筋肉が落ちてしまっては元も子もないので「サラダだけ」とかそういうこともやらない。肉や魚などタンパク質は積極的にとる。
昼は基本好きなものを食べても600〜700kcalくらい。
朝をバナナ1本で約100kcal、あとは夜の炭水化物を少なめにすればだいたい400〜500kcalにおさまり、
100(朝)+650とする(昼)+夜450(夜)=1200kcal
でセーフ。
なんてことはない、ダイエットで良くある話の基本的なことをやっただけだ。
私は自転車は基本週末しか乗らないので、平日の運動はほぼなし。できてたまに片道7kmの自転車通勤だけ。
管理ツールはGARMINとvivosmart
はい、自転車乗りの特権(でもない)。管理ツールはサイクルコンピューターを使った。
GARMIN(サイクルコンピューター)を買ったときに、心拍をとるためにvivosmartも購入していたので、これを使わない手はない。
vivosmartがあると1日の消費カロリー(基礎代謝)がいくらか分かる上、徒歩や階段での消費カロリーも計算してくれる。もちろんGARMINがあれば自転車での消費カロリーも出してくれる。
この2つのデバイスをGARMINアプリと同期すると、それぞれの消費カロリーをまとめて反映してくれるのだ(上書きしあわない。優秀)。
忙しくて社内でバタバタしてた日。
穏やかな日。普通にしててもこれくらいはカロリー消費する。
自転車で遊んだ日。
別アプリで食事内容を3食入れるとより精度が高い管理も可能だが(これもGARMINと同期してくれる)、さすがにめんどくさいのでそこまではやらない。
1日で収支が合えば理想だが、結果的に1ヶ月で収支があいさえすればよい。
なので、多少体重が戻っても気にしない。どうせ水分量の違いが大半だろうし。
こう考えると
「今日は少し夜多めでもいいな」とか
「今日は焼肉食ったけど、オーバー分は数日に分けてペイすればよし」
「週末50km走ればよか」
と精神的な余裕がかなり生まれる。
ロードバイクは1日で1000kcal以上のカロリーが消費できるし、消費手段を持っているとその分食事がご褒美になる。
何より走った後の飯のうまさは異常。
ジワジワ。
体重もグラフ化してくれる。
実際、肉体を軽量化して変わったのか?
筋肉は落とさない(落としたくない)とはいえ、体脂肪計を持っているわけでもないので筋肉量は実際のところ分からない。
「減量で体力が落ちて走れない」というのが何より最悪で、これだと減量の意味がまったくなくなる。
ロードバイクで楽しく気持ちよく走れることが何よりの目的だし。
減量の成果はロードに乗って試すしかない
では、2kg軽量化した肉体で実走してみよう。
体力測定と軽量化の効果を実感しやすいとしたらやはり坂だろう。
ということで、ローディーのトレーニングコースで有名なアップダウンのある尾根幹に初挑戦だ!
いきなり長〜い坂が。
最高に2つの長い坂を登った後もいくつもいくつ「はいきましたー」てな感じで飽きるほど坂のお代わりがくる。坂のわんこ蕎麦である。
斜度がきついと相変わらず辛くはあるが、意外と登れてるような?前よりも辛くないような?余裕があるような?
よーし、ここは講習会で習ったダンシングも織り交ぜて坂でアタックでも…
…
………
……………。
落車しました。
ただ、これは肉体のせいではなく、輪行袋が落下してタイヤに挟まってしまったのが理由。安全点検を怠っていた。
車に乗ってたご夫婦や近くのローディーに助けてもらった。大怪我ではなかったものの強めの打撲をしたので大事をとって10kmの走行でリタイヤ。
軽量化の恩恵、よくわかんなかったわ!!!
目標体重までひとまず続けてみるかー\(^^)/
輪行で紐がほどけにくい結び方を教わった
リンケージサイクリングのヒルクライム講習の後、輪行で帰る人がいたため講師の田代さんが輪行のための紐の結び方を実演してくれた。
私自身輪行はyoutubeで適当に見繕ってやり方を覚え、あとは実演で慣らしただけなので毎回まとまりの仕上がりが違う。
うまくできないと、肩ひもが短すぎたり、運んでいる振動で紐がゆるんだりとなんともお粗末な仕上がりになってしまう。
紐のゆるみはパーツの破損にも影響するので何とかならないかなーと思っていたところであった。
緩まないコツはフレームに紐を一回転させること
フレームとタイヤをぐるっと巻いて結ぶのではなく、フレームに一回巻きつけてから全体を結ぶ。
これを三ヶ所全部同じように結ぶ。
実際に試してみたが、固定力が段違いだった。全然ガチャガチャしない。
最近は付属の紐を結ぶのもめんどくさくなったのでマジックテープも購入。
あとエンド金具を持ち歩くのが本当にストレスになってきたので、エンド金具不要のモンベルコンパクトリンコウバッグが欲しい。
[モンベル] mont-bell コンパクトリンコウバッグ 1130424 GRPH (GRPH)
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ちなみに今年はサイパンでサイクリングを予定しているので、飛行機用の輪行袋も欲しい。飛行機用はさすがに普段ので代わりがきかないので買うだろう。
輪行袋なんて1つあれば十分と思っていたのに3つ持つことになるとは…。
ロードバイク用品が一通りそろうことはないのか。
元オリンピック代表選手のヒルクライム講習に行ったらすごく良かった話
今年はブルベや富士ヒルクライムにも出たいので、苦手な坂をどうにか克服したい。
あれこれとヒルクライムに関する情報を仕入れていたところ「リンケージサイクリング」というクラブの講習会情報を発見した。
大人はな、金で何とかするもんなんやで。趣味に関しては特にな。
もはや自転車に関しては財布の紐がゆるゆるどころかガバガバになっている私はそのまま申し込みボタンをポチった。
自転車を預けると、少しネジの締まりが弱かったためそのまま整備もしてくれた。
中は自転車やヘルメットなど装備がずらっと並んでいて、一見すると自転車屋のようだ。
あの人が講師かなぁ、と細身の男性を見ると、壁にこんなものが。
えっ!
なんと今日の講師は元オリンピック代表の田代恭崇さんだった。日本選手権2連覇。その他経歴も輝かしいものじゃないか。
何も調べずに来ただけだが、超ラッキーすぎる。勢いは大事や。
まずは座学
基本的な交通マナーの説明のあと、ヒルクライムのコツについて解説がはじまる。
・ペダリングは重力を味方につける
・重心に対して足はまっすぐに(膝の角度は110度)
・サドルのちょっと前に座る
・左右ペダルに均等に体重を乗せる
・重力を落とす足に対して、逆の足は重さをかけないように腿をあげる。
などなど、本当に基本のことだけど、目の前の固定ローラーに乗って実演もしてくれると、とてもわかりやすい。
登りはペース配分が大事ということで、心拍をもとに説明をしてくれた。
・高強度(最大心拍90%以上):もって3分
・中強度(最大心拍80〜90%):1時間もつ
・低強度(最大心拍60〜80%):7〜8時間もつ
ヒルクライムの大会だと、だいたい20kmくらいで一般人だと90〜120分かかる。
登りきるためにはこの3つのゾーンと斜度のバランスを考えうまく織り交ぜながら走るのだと。
ちなみに、有効な練習方法としては
「中強度の心拍で1時間坂を登る」のが良いが、近くに長い坂がない場合は、中強度の心拍20分x3セットとかでもいいらしい。
さらっと説明してくれて、一見「フムフム」って感じだけど
「(限界値まで練習…)」
と密かに思っていた。
実走でトレーニング
ダンシング、心拍の説明もしてくれた後で、60kmの実走に。
メニューは20km先の河川敷でフォームトレーニング。
まずはペダルの上でバランスをとる練習を。
・1::走りながら左右の足を並行にして立つ
・2:左右の足を並行にしたまま重心を前後に移す
・3:片足を落としたまま、重心を逆に方向に移す(巻島のヒルクライムをゆっくりにした形のもの)
デスライドで尻の痛みを軽減するために1はかなりやっていたので余裕だった。
2、3は意識してやったことがなかったので少し難しかったが、走りながら田代さんにフォームの指摘をいただき、2、3回でそれっぽくできるように。
2は急ブレーキで前につんのめらない(転倒しない)ためのテクニック。田代さんがお手本で実演してくれたが、自転車をほぼ静止させていても重心の移動だけでバランスがとれてこけることはない。
自分がやると間違いなくこけるな!
「のりりん」でおいちゃんがやっていた静止した自転車の上に乗り続けるテクニックはこれのことだったのか。
田代さんのチャリはもちろんアンカー。
ヒルクライム実走は大磯公園で
斜度5%程度のゆるやかな坂でシッティングとダンシングの実演をしながらフォームを見てもらう。
「頭の上で引っ張られるように重心を意識して」
「手の力を抜いて、もっと前かがみに」
「引っ張られるように」というのがとにかく走りながらイメージがつきやすい。これまでは座る位置がおかしいのかな?とか太ももの力のかけかたがおかしいのかな?と部分的にしか考えることができなかったが、効率よくペダリングに力をかけるための重心探しがしやすいのだ。
それぞれ3セットずつ実走した後で、公園の坂を登りきる。最後に斜度15%程度の坂50mと聞いていたが、50mならなんとか登れるはず…。
参加者は自分含めて4人だったが、うちひとりの寡黙な男性は走りかたや装備が見るからに中級者だった。
残り2人は私とあまりかわらない初級者っぽいが、他の2人よりも過去のデスライドのおかげか思いのほか登れてしまっている。
斜度8%くらいの坂にさしかかり、まだシッティングでいけはするが呼吸が苦しくなってきた。私は列の2番目だったが、1番前の人が「先にいってください」というので、抜いて先頭に。
一番後ろにいた男性もすぐに全員抜いて隣に並んだ。
男性「余裕そうに走っていますね」
「よ…余裕では…ないです…ハァハァ(余裕なのはあなただよ!)」
そういってススーとダンシングで軽やかに登っていった。
講習で「足がいっぱいになる前にダンシングを」と教わっていたが、ダンシングに入るのが1テンポ遅く、最後は我慢だけで登りきる。
まだギアがあるとおもってたら無かった、といういつものパターンだこれ。ギアコントロールが下手すぎんよ!
田代さん「お!余裕でしたね!!結構登れるじゃないですか!」
余裕じゃないよおおおおお!
その後は、イートインのあるコンビニで軽く昼食をとって、スタート地点のリンケージサイクリングのクラブまで走って戻る。
食事中、男性から「心拍が上がりすぎてしまうのは、余計な筋肉を使っていて筋肉の酸素消費が大きくなりすぎているから」とアドバイスをもらった。
というかあなたはなぜこの講習にいるんだ…!講習受けるほどのレベルではないのでは…!と思っていたが「プロにフォームを見てもらいたかった」ということだった。
帰りは湘南の海岸で記念撮影など。
座学も実走もとてもよかったが、集団走行が初めてだったのも新鮮だった。一人で走るよりもトラックが避けてくれるのはありがたい…。
この日教わったのはあくまでも「コツ」であって、練習しないとはやり登れるようにはならない。
模索しながら走りかたを探すのももちろん楽しいが、私のように走れる時間があまりとれず、早く上達したいならこういう講習をうけるのはすごくいいと思う。
自転車は個人のスポーツだし、私はサイクリング仲間がK氏しかいないので客観的に自分の走りを見てもらうきっかけというのはほとんどない。
もうちょっと上達して、課題や壁を突破したくなったらまた講習に参加したいな。
リンケージサイクリングHP:LINKAGE CYCLING